洛東化成工業株式会社

無公害発酵養豚

養豚業界は過去、水質汚濁、悪臭、害虫発生等の環境問題が各地で発生しました。平成16年の家畜排泄物法の改正等、畜産に対する法規制が厳しくなり、養豚農家にも環境対策に積極的に取り組む姿勢が求められてきております。
洛東式無公害発酵養豚法は安全で有用な微生物により家畜の糞尿を確実に処理し環境的、経済的、労力的にも非常に優れた養豚法です。

スーパーラクトA-90の有効成分

  • 納豆菌、酵母
  • 大豆枯草菌(納豆菌)分解物
  • 酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ)
  • ミネラル・ビタミン類

このスーパーラクトA-90を飼料に添加するだけでなく、豚舎の敷料に混ぜて作った発酵床(バイオベッド)の上で飼育する方法が洛東式無公害発酵養豚です。発酵物の上で飼育することにより、糞尿は安全で有益な微生物が処理してくれますので、外へ搬出する必要がありません。経済的にも労力的にも最も簡単で無理のない養豚法です。

敷料について

スーパーラクトA-90、オガコ、籾殻,米糠、豚糞(生)を一定量混合、水分率調整後、発酵処理を行い豚舎に敷き詰めます。(40~100cm)

発酵処理された敷料は有益微生物が多数存在し、病原菌など有害微生物の増殖を抑制するため豚の健康維持と成長促進効果が期待できます。頭数密度(1.2~1.5㎡/1頭)を守ることにより、豚が排泄する糞尿は敷料の中で完全に処理されます。敷料は豚出荷後簡単な再生処理により、3年間使用することができます。

使用メリット
  1. 初期投資が低い
    • 敷料により糞尿を発酵処理するので、汚水処理設備が不要です。
  2. 管理経費の削減
    • a.労務費 : 毎日の作業が軽減され、作業員1人で800頭以上管理できます。
    • b.節水 : 毎日の豚舎洗浄不要のため従来に比べ約90%節水できます。
    • c.飼料効率UP : 飼料経費を削減できます。
  3. 養豚場土地利用率向上
    • 汚水処理設備が不要なので養豚場の土地利用率が向上します。
  4. 敷料の利用
    • 発酵舎の敷料は、再生することにより約3年間使用することができます。
      また1年以上使用した敷料は、短期間の堆肥化処理により、良質な堆肥として利用されています。

洛東式無公害発酵養豚法による肥育管理は敷料の管理を除けば、従来の養豚法と大差はありません。ただしこの方式で最も重要なことは、敷料の維持管理です。発酵は数多くの条件に左右され、常に安定とは限りません。基本を守り正しく管理することが大切です。